音楽の錬金術師~MusicAlchemist~

音楽を仕事にする!音楽で稼ぐ方法や業界の話や仕事としてのとらえ方を独断と偏見と稼いだ経験から伝えます。

音楽にコンクール優勝歴は必要か?

コンクールで優勝してもメシが食えるわけではない!

 

 

皆さんは自分が活躍していくにあたって

資格やコンクールで優勝した何かに合格したなど誰が聞いてもわかりやすい実績が欲しいと思いませんか?

 

 

 

 

やはり実績と言うものや誰が見てもわかる成績と言うものは欲しいと思いますし

当然自分の自己顕示欲も満たすわけですから欲しいと思います。
それが今後の自分の活躍につながっていくならば・・



 

 

 

 優勝歴がある=飯が食える?


ただここで気をつけていただきたいのはコンクールで優勝したり
オーディションを合格したり
何かの資格を取得したからといって
それで飯が食えるわけではありません

 

 

 

これは音楽のみに限らず他の職種にも当てはまるのですが
手に職をつけておきたいと思っている人は
かなり陥りがちな罠です

 

 

 


もちろん資格がなければ従事できない仕事もあります
持っていればそれが武器になりますし
当然努力の結果として認められるものですから自分の技術もあがります
なので合格優勝資格習得等を否定するつもりはありません

 

 

 

ただ現実として頭の中にある

資格を取ったら…
コンクールに入賞したら…
何かに合格したら…

自分は稼げるようになると思っている
どんぶり勘定の夢を捨ててくださいと ということです。

 

 

 


例えば
車の運転免許取っていても車を持っていなければ何の意味もありません。
もっと言うなれば車を持っていても運転の知識がなければ意味がありません。
逆説的で違法ではありますが
車の運転は免許なくても慣れれば出来てしまいます。

 

 


資格やコンクールもそれと同じで持っているだけでは全く意味がありません
もちろん優勝したり資格を持つことによって
向こうから仕事の話などが転がり込んで気がするでしょう

他にも客単価を上げる交渉がしやすくなったりと言うメリットはありますが

 

 

それにかまけず自分から営業をしないと
持っている資格や受賞歴も半減してしまいます

 

 

 

 

 

どうも日本人は謙遜が美徳と言う文化がありますので
コンクールや資格を持っていて自分の中ではとても自慢したい気持ちがあるのに
人に言うのはなんだかおこがましくて口に出せない方も多いみたいです

 

 

実際に私の知っている中でもコンクール受賞者や確かな技術を持っている人はいますが
ぶっちゃけ食えてない人を数人知っています。

その人もコンクールには優勝したけどだからといって急激に仕事が増えるわけではないよと言う話をしておりました。
むしろその人のネームバリューが上がって仕事が増えたのはホームページを作ってかららしいのです。

 

 

 

つまり
受賞歴や資格は誰にでもわかる影響力と信頼ではありますが
ビジネスとしてお金を儲けるといったことには直接つながるとは限らないです。

 

 

 

 

あくまでも
手段や過去の結果であって目的地ではありません。

これはお金とよく似ていて
何かをしたいがためにお金を稼ぐのにお金を稼ぐことが目的になってしまう人がいるのと同じです

あって困るものではないが使わなければただの紙


ですので資格やコンクールを受けようと思う人はその辺をしっかりと考えてから時間とお金を費やしましょう。

 

 

とある
伝統芸能の世界ではぶっちゃけると

お金で師範の資格を買うことができます。

ある程度の在籍期間と、お金があれば
試験を受ければ合格します。

 

これはお家元制度のお免状ビジネスによくありまして
簡単に言えばネットワークビジネスのビジネスモデルと一緒です。
例えばあなたが
人に教える師範の資格を得る為に
教えてくれた直々の師匠にお金を払います。
またお免状を出してくれる宗家にもお金を払います。

そして、あなたが師範になり
弟子ができた時にその弟子が師範の免許を受けると
直の師匠のあなた、そしてなぜかあなたの師匠と宗家にもお金が行くようになってたりします。


こういううまいことできてる業界もあります笑

ですので自分の芸でお金を儲けを稼ごうと思うのであれば
1から資格をもらうために時間やお金を費やすよりも
自身の楽器や衣装、活動に使うモノに使った方がいい場合もあるでしょう。


例えるなら
法律を犯せと言うわけではありませんが
ペーパードライバーよりも
無免許で毎日車乗ってる人の方が
運転の実績に関しては信頼出来るのが現実なのです。

 


ですから万人に認めてもらう何かの為に頑張ると言うよりは
目の前の活動をして目の前で自分を応援してくれる人を
増やしていく方が現実的である場合もあります。

 


もちろん何度も言いますが
技術や資格がなければできない事はしてはいけませんし
あって困るものでもないし目指す上で自分の技術が向上することもまた確かです。

 

 

 

ですので

妄信的に肩書にこだわるのではなく
目の前の実績大切にする目線も持ち合わせて欲しいなというお話でした!
では今日はこの辺で!